昨日の朝10時にオフィスデポでA3のプレゼン製本用のクリアファイルを買って、人がいない土曜日に月曜にあるプレゼンのためのカラー出力をしようと11時頃に会社についた。臨出休出残業がうるさく言われるようになって、結構休みの日に出てくる人は少なくなって、特に午前中から出てくる人はむしろ金曜日からの泊まりか、よっぽど仕事を抱えている人だけになった。
私のプレゼン資料はA3で40ページ以上ある上に5部刷らなくてはならず、そのひな形が1ファイルずつのIllustratorで出来ているのでページネーションを間違えると、経費も口うるさくてカラー出力はプレゼン以外禁止になった現在、印刷のヤレが膨大になるし、上質のプリンタ用紙は500枚以下しかないし、私の気力も萎えるという物だ。(InDesignでうんぬんとかは聞きたくない)
まずはいろいろな人から貰った赤字修正を行っているとすぐにお昼になる。メロンパンを齧りながら慎重に誤字脱字語尾の乱れを直して行く。半分終わったところで2時くらい。ちょっと休憩と思って、休憩室へお茶を汲みに行く。いつものクスリを飲んだので、低気圧で非常に眠い。この状態で作業を再開すると、絶対ミスると思って、行儀が悪いですがソファの上に横になり、携帯の目覚ましをかけて20分だけ寝る。
目覚ましでハッと起きて、少しはっきりした頭で作業を再開する。テスト用と自分用を兼ねて1部だけ印刷してみる。40ページ強をページを合わせて2冊の分冊にしてファイルで閉じる。意外と神経と体力を使う。
とりあえずそれを持って喫煙所に行き、パラパラ捲りながら、間違いがないか確認する。
すると、顔は知っているけど部署も名前も知らない年上の男性が喫煙所に入ってきた。軽く会釈をする。
「大丈夫?」
唐突に話しかけられる。
「え?」
「さっき、あそこのソファで寝てたでしょう。疲れてるんじゃない?」
少し心配そうに男性は言った。
「いや、ちょっと眠かっただけですから、大丈夫です」
「疲れてるなら早く帰って休んだ方がいいよ」
その心配そうな顔に私は苦笑しながら笑い返した。
「あと3時間くらいしたら終わるのでそれで帰ります」
「体力的なものならいいけど精神的にやられちゃうとつらいからね」
おう、わたしが、煙草を銜えながら曇り空をぼんやりと眺めていたのを見られていたか。(喫煙所はガラス張りなのだ)
「ありがとうございます、でも大丈夫です」
私がにこりと笑うと、男性は気をつけるんだよ、辛かったら近くの同僚に家に連れて帰ってもらうんだよ、と言い残して煙草を消して部屋を出て行った。
大丈夫も何も、もう体力的にも精神的にもとっくにやられてしまって、とうとう精神科どころか神様にもお縋りする始末なのだ。何が大丈夫な物かと、我ながら可笑しくなる。
多分顔見知り程度の人だったので、つい大丈夫と言ってしまったのだろう。知り合いだったら延々「大丈夫じゃないよ!」と愚痴でもこぼしていた。
でも愚痴はこぼしても仕事は残っているのでやらなければならない。それなら「大丈夫」と言った方がいい。そう「Everything is undercontorol!(すべて順調!)」と私のマシンのデスクトップに書いてあるじゃないか。
資料をたたんで、自席に戻り孤独に作業を再開する。このままだと夕方6時過ぎには終わるだろう。あと3時間。大丈夫。すべて順調。
静かなオフィス内にだんだん人の数が増えてきた。