「あんまり甘くなくておいしいね」
というホメ言葉ってなんか違う、という話をこのあいだのJAM FESでIくんとHさんにした。
本来甘いものであるはずのお菓子を食べて、甘くないのがいい、というのは奇妙な話だ。
Hさんの説によれば、「昔は甘いものが特別な日のものだったが、普段から食べるようになって甘いということの価値が薄れてしまった」というようなことで「甘くなくておいしい」がホメ言葉として定着したらしい。
それでもなんか否定形でホメる、ということに対して座りが悪いなーと考えていた。
「このお菓子甘くておいしいね」
と言いたいのに、「甘さ」はさも害悪であるかのような世間の空気がうっとおしい。
そんなことを徒然考えていたら今日のイトイ新聞でまさに同じことを糸井さんが言及。
ほぼ日刊イトイ新聞(日替わりなので転載しました↓)
いつぐらいの時代から、お菓子を食べるときに、
「甘くなくておいしい!」と言うようになったんでしょう。
「カロリーが少ない」ということを、
売り物にした食べものは、いつごろから出てきたのか?
あきらかに、その前の価値観とは、
まるっきりちがう考え方ですよねぇ。
ぼくの小さいころだったら、
カロリーの高い食べものは、
「栄養がある」と歓迎されていたものね。そういうことについて、
不思議だなぁとか、
世の中変われば変わるものだなとか、
意識していた時期も、もう過ぎ去ったようですね。
ごくごく自然に、前の時代の価値について
「甘すぎる!」とか「カロリー高いじゃない!」とか、
みんなが言うようになってしまっていました。「甘いの禁止」と法律が制定されたわけでもないし、
「軽くなれ」というお触れがでたわけでもないのに、
こんなに変化するもんなんですよねぇ。もちろん、その反動のように、
積極的に「脂身」のおいしさを語る風潮も出てきてるし、
「キャラメルマキアート」だのみたいな、
時代に挑戦するかのような
大胆に甘いメニューのヒットもあるのですが、
いわゆる先進国での大きな潮流は、減カロリーですよね。
これ、ひょっとしたら、人類が最初に経験している
価値観なんじゃないかなぁと、寒天食いながら思いました。
シンクロ二ティ。
ちなみに私は甘いものも甘くないものも好きです。